皆さまこんにちは。本日も医療法人恵優会にご来院いただきありがとうございます。
今回は
「甘いものがしみる!痛むのは○○のサイン!?」についてお話したいと思います。
まず、甘いものがしみる・痛む症状の原因は虫歯と知覚過敏が考えられます。
今回はこの2つを順にお話をさせて頂きます。
1. 虫歯
虫歯は、
ミュータンス菌という細菌が強力な酸を作り出し歯を溶かすことで生じますが、
そのミュータンス菌の餌となるのが
糖分です。
ミュータンス菌が糖と出逢うと
歯垢(プラーク)を作り、歯に粘着質な汚れとしてこびりつきます。
そして、プラークは水分や唾液で流されず滞留し続け、プラーク内では酸が発生し、やがて歯が溶けていきます。
そうやって、徐々に虫歯になっていきます。
虫歯には段階があります。
虫歯が歯の表面にあるエナメル質に到達する”初期う蝕”の状態であれば痛みを感じませんが、それよりも深い象牙質に達すると痛みを感じやすいです。やがて、虫歯が神経に近づくにつれ痛みが強くなっていきます。
そのため、甘いものがしみたり痛む症状のある方は、
虫歯が気づかないうちに神経の近くまで進行していた可能性があると考えられます。
また、冷たいものや熱いものはしみないが、甘いものだけしみるといった症状がある場合は
二次的な虫歯が疑われます。
二次的な虫歯(カリエス)は、虫歯を治療した修復物と天然歯の間にできる虫歯のことです。
二次カリエスになると虫歯はさらに深くなり、象牙質や神経まで到達していることが考えられます。
甘いものを食べると、砂糖がたっぷり解けた唾液がこの象牙質や神経に触れ、感覚としてしみると感じるのです。
2. 知覚過敏
知覚過敏は、痛みを感じる象牙質が露出することで、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たいもの・甘いものを食べたりしたとき等に
痛みを感じることです。特に虫歯や歯の神経の炎症などがない場合にみられる症状のことです。
原因は主に2つに分けられます。
1.歯ぎしり
歯は使用すると、徐々にすり減ってきます。特に歯ぎしりが強い方は大幅に削れるため、エナメル質がなくなって象牙質が露出することもあります。
2.歯茎の後退
歯肉炎や歯を強く磨いたせいで歯茎(歯肉)が下がっていきます。
そうすると、普段は歯茎で隠れているはずの象牙質がむき出しになってしまいます。
他にも、炭酸飲料や甘い飲み物を習慣的に飲んだり、ダラダラとお酒や食事を飲み食いするような食生活をしていると、
歯は気付かないうちに少しずつ溶けていき知覚過敏や虫歯を引き起こしやすくなります。
症状を防ぐには
甘いものは虫歯の原因になりやすいです。摂取しないことは難しいですが、日ごろから気を付ける事ができます。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
・飲食をしたらすぐ口をゆすいだり歯磨きをしたりする
・間隔をあけずにだらだらと食事を摂らない等
食生活を改善する
・歯を磨く際は強く磨きすぎないよう優しくブラッシングする
・フロスや歯間ブラシを通すなどの
歯磨きの仕方の見直す
これらを意識するだけでも、虫歯や歯周病・知覚過敏の予防に繋がります。
その他にも歯科医院で定期検診を受診し、歯茎検査や歯磨きでは落としきれない汚れを除去することはとても大切です。
歯周病の予防や虫歯の早期発見・早期治療にも繋がります。
ご自身のケアにプラスして、歯科医院で行うケアを取り入れながら、
健康な歯と歯茎を守っていきましょう。
歯磨きのことなどで分からないことがありましたら、お気軽にスタッフまでお声掛けください。
今回は2つの可能性をお伝え致しましたが、痛みの強さや頻度などは個人差があります。
少しでも痛みやしみる症状、違和感など感じましたら、歯科医院を受診されることをお勧めします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
宜しければ「
知覚過敏について」もご覧ください。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
-医療法人恵優会-
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