医療法人恵優会

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歯科と認知症

2019.05.12 08:30:38

皆様こんにちは。本日も医療法人恵優会にご来院いただきありがとうございます。

 

今回は歯科と認知症についてお話ししたいと思います。

現在、4人に1人が高齢者という超高齢社会をむかえ、それとともに認知症の患者さんも増加しています。最近では、認知症と噛むことの関係性が明らかにされてきています。

〈歯と脳の関係〉

歯と歯を噛み合わせた時の刺激は脳に伝わり、その刺激は脳における感覚や運動、また記憶や思考、意欲を司っている部位の活性化につながります。歯が無くなると、脳が刺激されなくなり、脳の働きに影響を与えてしまいます。そのため、歯が無い人の認知症リスクは高いとされ、残っている歯の数が20本以上ある人と比べて歯が無く、入れ歯を入れていない人の認知症リスクは約2倍。良く噛んで食べることができる人に対して、あまり噛めない人の認知症リスクは、1.5倍と高くなるとの報告もあります。歯があってもあまり噛むことを意識しないで食べていると、脳への刺激が少なくなってしまうため、脳を活性化するには意識して噛むことが重要とされています。

高齢でも20本以上歯を残す

物をよく噛んで食べることができなければ、噛むことによって中枢神経が刺激される事も少なくなり、認知症を引き起こしてしまう確率が高くなると研究によりわかってきています。認知症の方の口の中を調べると、歯が無くなり、長い間良く噛んで食べることが出来ていなかったと思われる人が多く見られます。歯が無いと噛んだ刺激が脳には伝わりません。

では、歯が無くなってしまった場合の補い方にはどのような治療法があるのでしょうか?

それには主にブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療法があります。それぞれメリット、デメリットがありまた、全身状態、お口の状態により選択できない場合もあります。治療法などでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

 

〈認知症の方への口腔ケアについて

介護歯磨き

認知症の方は、自分でケアすることができなくなるため、口腔衛生状態が悪化してしまいます。入れ歯も入れっ放しにしていたり、時には入れ歯をしたまま寝る方もいるため、入れ歯の裏側も非常に汚れています。そこで、口腔ケアが重要になります。認知症の方の口腔ケアにあたっては、気をつけなければいけない3つのポイントがあります。

 

1.慣れた環境(場所、人、物)を維持すること

2.常に声をかけて、安心感を与えること

3.安全に口腔ケアを行うこと

 

急に動いたり、強い拒否を示す認知症の方もいますので、決して無理せず、危険防止を意識しながら行うことが大切です。嚥下機能が低下している患者さんの場合は、特に誤嚥防止に配慮する必要があります。

 

今回は歯科と認知症についてお話ししました。

 

気になる事や分からないことがあれば、お気軽にお声かけ下さい。

最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様のご来院をお待ちいたしております。

 

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