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小児の口腔外科

2021.02.07 08:30:00

みなさま、こんにちは。

いつも医療法人恵優会にご来院頂きありがとうございます。

 

今回は「小児の口腔外科」についてお話していきます。

 

まず口腔外科とはなにか、いまいち分からないという方へ解説をしていきます。

口腔外科とは、お口の中やその周りの病気を外科的な方法で治療する診療科目です。

舌や粘膜、唾液腺、顎などにまつわる異常が治療の対象にもなります。

 

以下のものが口腔外科での代表的な疾患です。

 

・外傷

・腫瘍

・顎関節症

・味覚障害

・埋伏歯

 

これらを含め幅広い病気の治療を行っています。

 

一般的には親知らずの抜歯を行うことが多いです。

 

上記の疾患を治療するには大きな設備が必要となり、歯科医院で行うのが難しい場合もあります。

また、口腔がんを患っている患者様は基本的に大学病院などで治療を受けることを推奨しています。

 

ここまでが口腔外科についてのお話になります。

女医

 

さて、ここからは小児の場合の口腔外科についてお話していきます。

以下のものが小児が患いやすい代表的な疾患です。

 

①外傷

②過剰歯

③小帯の異常

 

順を追って紹介していきます。

①外傷

外傷によって歯がぐらぐらしたり、抜け落ちた場合は歯の再植治療というものがあります。

歯がぐらぐらな状態を亜脱臼、抜け落ちてしまった状態を脱臼といいます。

 

亜脱臼が軽度な場合、安静にしていれば動揺は1週間以内で収まるといわれます。

動揺が激しい場合は、元に戻して両隣の無事な歯と固定する必要があります。

(おおよその固定期間は2~3週間です)

また、固定期間中は安静にして、歯を清潔に保つことが大切です。

 

脱臼した場合は、抜けた歯の保存状態や歯科医にかかるまでの経過時間により、再植ができることもあります。

再植されるまでの目安は6時間といわれています。

これらの影響は、歯を支える組織となる歯根膜組織や歯槽骨への損傷となりますので、あとから歯が変色したり、歯根の先で病気になったりと予測できないトラブルが発生することも少なくありません。

また無症状でも根管の治療を必要とする場合もあるので、歯科医で経過観察することが大切です。

 

②過剰歯

過剰歯とは、乳歯20本、永久歯28~32本より多く生えてきた歯のことをいいます。

見つかった場合は、歯科医での抜歯による対処が必要になることがあります。

過剰歯があると永久歯が成長できず、生えてこなかったり、歯並びや噛み合わせが乱れてしまったりなどと悪影響を及ぼすといわれています。

また過剰歯の生え方によっては、永久歯の歯根を溶かしてしまう恐れがあります。歯根が溶けると神経も損傷してしまい、正常な歯にも細菌感染を起こすこともあります。

 

ここで、心配される親御さんのために見つけるポイントを紹介します。

過剰歯の多くは上顎の前歯にみられます。

前歯が八の字で隙間があり塞がらない症状ではないか確認して見てください。

また、乳歯が抜けてから永久歯が生えてこない場合は過剰歯による影響とも考えられます。

7~8歳前後が乳歯から永久歯への生え変わりです。抜けてから半年以上経って生えてこない場合は歯科医で診てもらうことを推奨します。

 

③小帯の異常

小帯には種類があります。

上唇の裏側の粘膜と前歯の歯茎が繋がっているスジのことを上唇小帯といいます。

このスジが前歯の中央、歯と歯の間に入り込んでいる場合があります。成長後も上唇小帯が永久歯の前歯の歯と歯の間に入り込んだままであると、前歯がすきっ歯の状態になり歯並びを悪くします。

永久歯に生え変わった後も上唇小帯が邪魔をしているようであれば、切除することで歯並びが改善されることもあります。

上唇小帯は低年齢の時は太いのが当たり前といわれています。顎の成長と共にスジの位置は上に移動していき、幅も狭くなりますが、何らかの原因によっては縮小しないこともあります。スジの付着している位置が変わらないでいると、歯に汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすいです。

また歯並びの乱れや永久歯の生え方に影響をもたらします。

 

 

小児の口腔外科は一般的に歯の形成が終了する20歳までの年齢の治療をさしています。幼児期から少年期の子どもは、歯並びや虫歯など、歯が形成されていないため、適切な治療・指導を行わないと将来の生活に大きな影響を及ぼすことがあります。

また、定期検診においては、虫歯の早期発見、早期治療が目的となります。

虫歯になった乳歯を放っておくと、永久歯が生える段階で、歯並びなどに影響をもたらし、矯正が必要になることもあります。

幼児期から少年期に適切なブラッシングや歯科に関する知識を身につけておかないと、将来的に子ども自体が不利益を蒙ることもあります。

そのため、早い段階で適切な予防処置を行うことが必要でしょう。



最後までご覧いただき、ありがとうございます。

よろしければ「ブラッシング不足による影響」もご覧ください。

 

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