こんにちは、いつもご来院頂きありがとうございます。
本日は“トライオート”という歯の神経治療に用いる機械についてお話させて頂こうと思います。
トライオート
ところで皆さんは“根っこの治療”をうけられたことはあるでしょうか?
虫歯をそのまま放置してしまい、痛くなってから歯医者さんに見てもらったら「虫歯が深いので、神経を取らなければいけませんね」といわれ、なくなく治療を受けた方もいらっしゃると思います。
この“神経を取る処置”というのが、いわゆる“根っこの治療”と呼ばれるものになります。
今日はそんな私たちの、“根っこの治療”に対するこだわりのお話しをさせていただこうと思います。
まず始めに、根っこの治療のおおまかな流れを知っていただこうとおもいます!
①虫歯をしっかりと取りきる
②歯を削って神経までの通り道をあける
③治療しやすいように形を綺麗にする
④根っこの中の神経をとる
⑤根っこの中のお掃除(トンネルの壁を綺麗にする)
⑥殺菌性のお薬で、消毒をする
痛みが出たり状態がよくなければ…
持続性のあるお薬を置き、仮詰をして、次回様子をみます。
状態がよければ…
⑦根っこの中に、清潔なお薬をぎゅうぎゅうに詰める。
⑧歯を長持ちさせるために、特殊な材料(コンポジットレジン)でふたをする。
⑨型取りをして技工物を作製し被せる。
というような流れで進めていきます。
これらの流れの中で、特に一番時間がかかるのが、複雑な構造の歯根をお掃除する⑤の処置になります。
もちろん条件にもよりますが、前の歯を治療する場合(根っこの本数が少ない)・虫歯の進行があまりない歯の治療の場合や、若年者で歯が柔らかい場合などは、比較的短期間で終わる事が多いイメージです。(全ての方がそうとは言えません)
虫歯が大きくなりすぎてしまって、虫歯と神経との距離が近くなると、温かいものでしみたり、何もしなくても痛いといった症状が出てくることがあります。
そうなると、虫歯を取るだけでは神経の痛みが治まらず、痛みを取り除くために、神経を取り除く処置を行う他なくなってしまいます。
“根っこの治療”は、お口の中の、さらに歯の中にある神経の穴に、細い器具を通すことで治療を行います。
実に、数百マイクロの世界の治療になってきますので、そこには職人技とも言うべき非常に細やかな作業が伴っています。
治療の際には、専用の器具がお口の中を行き来するので、患者様には大きくお口をあけていただく必要があるのです。
ただ、いくら治療をするためとはいえ、長時間ずっとお口をあけっぱなしにしておくのは、どんなに慣れた方でもお辛いですよね。
少しでも患者様の負担を減らしたい、お口をあける時間を短く済ませたい。
当法人ではその思いがあって、根っこの治療の際には「トライオート」という機械を使わせていただいています。
トライオートを使用する最大のメリットとして......
・口を開ける時間が短くて済む。
・根っこの治療のために、何回も通わずに済む(治療が短いスパンで終わる)
・難易度の高い根っこの治療を容易に行うことができる。
・電気メーター(歯の長さを自動的に検出してくれる機能)を内蔵しているので、精密な治療を行える。
など、多くのメリットがあります。
ただ、顎関節症によりお口を大きく開ける事が出来ない患者様や、元々のお口が小さい患者様などでは、使用できないこともあります。
本来根っこ治療は、ファイルという歯の中の神経を搔き出す針のような器具を、1回1回手探りで使っていきながら治療を進めていくのがこれまでのスタンダードでした。
しかし、従来の方法ですと、患者様は大きく、長時間お口をあけていかないといけませんし、歯のようにとても固いものに対して、手作業で攻めようとすると、私たちも患者様にも限界がきてしまいます。しかしこのトライオートであればそのようなことはなくなります。
「シンプルでスピーディー」
当院の掲げる治療を実現するには、このトライオートはなくてはならないものなのです。
ぜひ当院にお越しの際は、今回の内容を思い出してみながら、治療を受けてみてはどうでしょうか。
最後までお読み頂きありがとうございます。
宜しければ
こちら(神経の治療後、土台を立て、かぶせ物をしないといけない理由)もご覧ください。
-医療法人恵優会-
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