医療法人 恵優会

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歯の神経の治療について

2016.11.04 19:08:41

皆さんこんにちは。
おおたメディカルモール歯科、歯科医師の川田です。
本日もおおたメディカルモール歯科にご来院いただきありがとうございます。

今回は歯の神経の治療「根管治療」について記事を更新したいと思います。

根管治療とは?


根管治療とはいわゆる歯の神経を取る、抜くという治療です。
歯の神経には神経組織だけでなく歯に栄養を送る血管も含まれています。浅い虫歯であれば詰め物の処置で終わらせることができますが、虫歯が神経まで進行し、感染してしまった場合は可及的に神経を除去しなければいけません。虫歯でズキズキ痛む状態というのもこの段階です。この場合は神経を取って、神経が入っていた管、いわゆる根管の消毒が終わるまで根管治療を繰り返す必要があります。さらに感染が進行して根元に膿をもってしまうことがあり、その場合はさらに徹底した根管の消毒が必要になります。
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根管治療は期間がかかって嫌なイメージをお持ちの方も多いと思いますが、この治療は建築でいうところの基礎作りと同じです。どれだけいい被せ物を作っても基礎である根が弱い状態だと長持ちしません。
根管の形はみなさんが想像するよりも複雑な形状をしていて一回の治療で消毒を終わりにすることはなかなか難しいのです。
回数がかかるからといって根管治療を中断して放置してしまうと根っこの先に膿のかたまりができることがあり、歯茎が腫れて激痛が起こることもあります。さらに進行すると抜歯せざるを得ない状況になってしまいます。
根管の消毒が終わったら、根管の中は空洞になっている状態なので、これを閉鎖して再感染を防ぐ必要があります。その為に根管充填という処置をおこないます。これは非常に重要な処置なので最後にレントゲンをとって状態を確認させてもらいます。
根管充填がしっかりできたことが確認できたら、根に土台を建てて被せ物をいれる準備をします。神経がない歯は弱くなってしまっているので、これまでどおりの強い力が加わると根っこが割れてしまうことがあります。こうなってしまうと歯を残すことが厳しい状態です。これを防ぐために全部被せる歯を作って全体を補強します。
被せ物が入れば他の歯と同様にしっかり噛めるようになりますが、神経が無い状態というのは痛みを感じないので虫歯の進行が自覚されず、さらに血流がなくなって栄養が送られなくなっている状態なので神経が生きている歯に比べて弱くなっています。
これらの理由からこれまで以上に定期的なメンテナンスが必要になります。
一番重要なのは虫歯を神経まで進行させないことです!みなさん定期健診を受けて虫歯を予防しましょう!
他にもご不明なところがございましたらお気軽にご相談ください^^