2017.05.20 16:50:25
こんにちは。アシコタウン歯科の鹿山です。
今回は口の中にできるがん(口腔がん)のうち、唇にできるがん(口唇がん)のお話をさせていただきます。
口腔がんの発生頻度はがん全体の約1〜3%ですが、日本で年間約6000人の方がかかっています。
口唇がんは口腔がんの中では発生頻度が低く、口唇がん全体の1〜2%ですので、日本で年間60人〜120人とかなり珍しいがんです。
50〜70歳代の男性が多く、女性が口唇がんになるのはとても稀です。
症状としては初期に硬いしこりができ、徐々に盛り上がってきたり、イボのようになります。
表面が白くなる場合もあります。さらに進行すると潰瘍(表面が欠損し、深部まで及んでいる状態、ただれているような状態)になり、痛みや出血を伴うことがあります。
発症リスクを高める原因として
などが挙げられます。
口腔がんも喫煙やアルコールの大量摂取によりがんのリスクが高まりますが、それに加えて口唇がんは、紫外線もリスクになります。
口唇がんの治療法は、他のがんと同じようにステージ(がんの大きさと広がりによって決まります)によって異なります。
小さいうちは放射線治療やレーザーによる切除で済みますが、大きくなると外科治療による切除や抗がん剤治療が必要になります。
さらに進んでしまい、他の組織に転移してしまうと、より治癒が難しくなります。
口唇がんの発育スピードは緩やかで、わかりやすい場所にできるので、早期発見がしやすく、早期発見ができれば完治するがんです。
口唇にできるできものは色々ありますが、しばらくたっても治らない場合や、痛みがある場合、心配な場合は、放置せず、早い段階で歯科医院を受診しましょう。気軽に相談してくださいね!