2017.07.25 11:02:43
皆さんこんにちは。本日もご来院頂きありがとうございます。
今回は良性腫瘍の種類についてお話したいと思います
突然ですが皆さん、腫瘍には良性と悪性があるのはご存知でしょうか?
悪性腫瘍とは、いわゆる癌を指します。
腫瘍=癌と思ってらっしゃる方、結構いらっしゃるのですが、
実は腫瘍には癌のように転移・浸潤しない良性腫瘍というものがあります。
良性腫瘍の場合は、生命に影響を及ぼすことはほとんどないのですが、まれに悪性化する場合もあります。
お口の中に出来る良性腫瘍も様々なものがあります。
まず、良性腫瘍には、顎の骨に生じる歯原性腫瘍と歯茎などの軟組織に生じる非歯原性腫瘍があります。
・歯原性腫瘍
歯に由来する腫瘍でエナメル上皮腫、角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯牙腫、セメント質腫などがあります。歯に由来するからと言って歯にできるものだけではありません。大きくなると顎の骨を溶かしてしまうものもあります。レントゲンなどで発見されることが多いです。
・非歯原性腫瘍
乳頭腫、線維腫、血管腫、リンパ管腫などがあります。腫瘍の形状や、できた場所で名前が決まることがおおいです。お口の中には唾液を分泌する唾液腺というものがありますが、そういったところにできるものは多型性性腺腫、腺リンパ腫など、「腺」という言葉が入ります。
以上、お口の中の良性腫瘍だけでも、たくさんの腫瘍があることをお分かりいただけたでしょうか?
また、良性腫瘍は症状がないことが多いので、なかなか発見されず歯科治療中に見つかる例や、レントゲン写真を撮った時に一緒に見つかることも珍しくありません。
基本的には見つかっても経過観察することが多いですが、先ほども書いたように、中には組織の働きを邪魔してしまったり、悪性化してしまったりすることも多いので、やはり早期発見と治療計画の相談をしておく方がよいでしょう。そのためにも、定期的な歯科健診を受診されることをお勧め致します。
また、セルフチェックをしてみて、少しでも気になるところがありましたら、ぜひとも歯医者さんで相談してみてください。