2022.05.08 08:30:02
皆さんこんにちは!
いつも医療法人恵優会にご来院いただきありがとうございます。
今回は「ホルモンバランスと歯の関係」についてお話しさせていただきます。
ホルモンバランスと歯には深い関係があることをご存知ですか?
女性ホルモンの分泌はライフステージによって変化します。女性の場合、単に加齢によるものだけでなく、ホルモンバランスが大きく変化するために歯周病になりやすい時期がいくつか訪れます。
それは、思春期と妊娠・出産、そして更年期の大きく3つ。また、ふだんの月経周期でもホルモンバランスは変化するため、生理前に歯ぐきが腫れたりする人もいます。
女性ホルモンをつくり始める「思春期」
思春期になると、成長のために身体の中を流れるホルモンに変化が生じます。
プロゲステロンやエストロゲンといったホルモンが増え続け、歯肉への血流量が増えます。
その結果、新陳代謝が活発になり、プラークなどの刺激物への反応が高くなり、歯ぐきが腫れて破れやすくなるのです。とくに試験勉強などでストレスがかかり、免疫力が低下して悪化することもあります。
女性ホルモンの変化が大きい「妊娠・出産」
妊娠すると女性ホルモンが大量に分泌され、歯ぐきが腫れやすくなります。
とくに妊婦さんに起こりやすい歯周病を「妊娠性歯肉炎」といいます。また、つわりによって歯みがきが十分にできず、食欲もなくしがちになり口内環境を悪化させる一因に。
女性ホルモンのうち、エストロゲンは骨密度の低下を防ぐ働きをしています。
更年期に伴いエストロゲンが欠乏してくると、全身の骨密度の低下が進み、あごの骨の骨密度も低下します。
すると、歯を支えている歯槽骨がもろくなっていきます。
また、歯と歯ぐきの境目では炎症を起こす物質の分泌が盛んになり、歯周病を悪化させることになります。
更年期にはブラッシングなどの口の中のケアをいっそうていねいに行う必要があるのです。
ほかにも、更年期に女性ホルモンのバランスが乱れてくると、唾液の分泌が減って口が乾き、いわゆる「ドライマウス」が起こりやすくなるため、歯周病のリスクも高まるのです。
-医療法人恵優会-
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