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嚥下障害について

2018.08.26 08:30:17

こんにちは、おやまモール歯科の寺崎です。

今日は「飲み込む」ことが難しくなる嚥下障害(えんげしょうがい)についてお話させていただきます。

 

 

嚥下障害について


 

最初に・・・

食べるということは栄養を取り入れ、命を維持することです。「食べる」ことができなくなると栄養が取れず、自力での生命維持が困難になります。そうならないために食物を「口の中へ運ぶ」こと、「噛む」こと、「飲み込む」こと、これらの機能が低下しないようにすることが重要です。

 

嚥下障害とは・・・

本来口の中に入った食物は飲み込む際に胃へつながる「食道」を通ります。食道の隣には肺へとつながる「気管」があります。気管の入り口には喉頭蓋(こうとうがい)という食べ物を飲み込む際に気管に入らないように蓋の役割をする器官があります。



しかし何らかの原因で飲み込む際に喉頭蓋が機能せず、気管に食べ物や水分が入り込んでしまう事を誤嚥(ごえん)といいます。

 

原因・・・

最も多いと言われているのが、脳梗塞・脳卒中による麻痺です。また、加齢による身体の衰えの機能低下も原因の一つです。

他にも、先天的な器官の異常や精神的なことが原因で起こる場合もあります。

 

症状・・・

目に見える症状としては、食事中のむせ、食後に声がかれる、体重減少等です。

むせを起こすのは、食物を誤嚥した際に異物を気管から出そうとする体の反応です。さらに機能が低下すると、気管に流れた唾液(だえき)でむせを起こすこともあります。また、気管に入った食物に痰が絡むことで、声がれを起こします。食事を取る事が不自由になると食べる量が減り、栄養状態が悪くなることで体重が落ちていきます。

 

 

 

誤嚥性肺炎


嚥下障害が引き起こす誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)について・・・

誤嚥性肺炎とは、誤って気管に入った食物や唾液に含まれる細菌によって肺が炎症し、高熱・咳が出る病気です。

肺炎は、ガン・心疾患についで3番目に多い死因です。肺炎の中の誤嚥性肺炎での死亡は約7~8割を占めています。特に、体の機能の衰えが著しい高齢者に多くみられます。

 

誤嚥性肺炎にならないためには・・・

口の中の温度・湿度が細菌にとって心地よい環境に整っていると細菌が繁殖しやすく、誤嚥性肺炎になるリスクが高くなります。それを防ぐために最も重要な事が口腔ケアです。

 

口腔ケアの方法・・・

一般的には歯磨き・うがいにより食べ残しのカスや歯垢(しこう)を除去し、口の中の清潔を保ちます。また、歯科医院での定期的なクリーニングも効果的です。

入れ歯を使用している方は、入れ歯用のブラシを用いて入れ歯の汚れを落とします。

麻痺で手を動かすことが難しい場合や筋力が低下し、起きていることが難しい方は介助者がスポンジブラシでの口腔ケアを行います。スポンジブラシを水で湿らせ、歯・歯肉の汚れを磨くようにして取り除き、可能であればうがいをします。

入れ歯をされている方も口腔内の細菌を繁殖させないために口腔ケアは重要です。毎食後に入れ歯を水で洗い、汚れがひどい場合は洗浄剤を使用します。

 

 

最後に・・・

嚥下障害が起こった際には、早い段階で原因をつきとめ、専門機関で適切な治療や指導を受けることが重要です。また口腔内のケアも平行して行う必要があります。当院でも口腔内ケアの指導を行っておりますのでお困りの際はぜひご相談ください。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

宜しければこちら(入れ歯のお手入れ)もご覧ください。

 

 

 

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