医療法人 恵優会

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親知らずはなぜ生えるの?

2017.04.08 08:32:04

みなさんこんにちは。

おおたメディカルモール歯科院長の生方です。

今回は、「なぜ親知らずははえるのか」についてお話ししたいと思います。

 

 

親知らず」は、大人の奥歯のいちばん後ろ(奥)に生える8番目の大臼歯(だいきゅうし)で、

「第三大臼歯」や「智歯」(ちし)とも呼ばれることもあります。

 

 

この親知らずは10代後半〜20代前半で生えてきます。

親知らずという名前の由来は、昔の日本人の寿命が短いために親知らずが生えてくる20歳前後ではすでにその人の親は亡くなっていることが多かったから、などという説があります。

 

親知らずは上下左右に合計4本生えてくるのが通常ですが先天的にはえて来ない人も少なくありません。

 

そして、以前のブログにも書いた通り親知らずは脇に汚れがたまって腫れやすい、虫歯になりやすい、歯並びを悪くする原因になる、などの困った要素をもたらすことが現代では多く見受けられます。

 

それではなぜ、このような私たちを悩ませることの多い「親知らず」などという歯がはえてきてのでしょうか?

 

その答えは、昔の人と現代に生きる私たちの生活習慣の違いにあるように私は思います。

 

 

大昔、人々の食事は木の実や動物の生肉、穀物など硬いものが中心でした。

そのため、昔の人たちは食べる時にしっかりと噛む必要があり、顎の骨がよく発達していました。つまり、親知らずが生えてくるスペースが十分にあったのです。

技術が発達していなった昔の人々にとっては、歯は生きていくために必要不可欠のものであり、大人になって生えてくる親知らずもまっすぐにしっかり生えてくる可能性が極めて高く、硬い食べ物を噛み砕くためにとても重要な役割を果たしていたと推測されます。

 

その一方、現代の食生活では昔に比べると圧倒的に軟らかいものを幼少時から食べることが多くなりました。

これに伴ってよく噛むという習慣も薄れ、顎に力を入れる習慣もあまりなくなって顎が十分に発達しなくなったのです。

つまり、昔はまっすぐにはえていた親知らずが、今ではスペース不足のために斜めに生えたり、埋まってしまったりするということなのです。

 

このように、昔の人には必要だった親知らずに現代の私たちは悩まされている、というのが現状なのかもしれません。

 

 

親知らずは、そのままで良い場合もありますが現代人の私たちにとって、ちゃんとはえてこないことも多く汚れをためる原因となって色々と問題を起こす可能性が多いのが現状です。

 

気になることがある方は、是非一度歯科医院に相談をしにいらしてください。

検査をするだけでも大歓迎ですので、お気軽にお話していただけたらと思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

医療法人恵優会

スタッフ一同