皆様こんにちは。
本日も
医療法人恵優会にご来院いただきありがとうございます。
今回は、「
要介護の方の口腔ケア」についてお話したいと思います。
みなさんは、「健常者と要介護者の口腔内の違い」
をご存知ですか?
健常者の場合
唾液の分泌がよく、歯磨きもしっかりできるので、病原性の高い細菌が増えにくい環境にあります。
要介護者の場合
口の動きが不十分になり、唾液がでにくくなってしまったり、歯磨きも満足にできないため、病原性の高い細菌が急激に増えてしまいます。
その菌が気管や肺などに入り込んだために体の抵抗力が弱まると、肺炎を引き起こす場合があります。また、
それにより起こる肺炎を「誤嚥性肺炎」といいます。
ゆえに、口腔内を清潔に保ち、細菌が増えにくい環境を整える事が重要となります。その為に、歯科衛生士が口腔ケアを行うことも重要です。
☆ 口腔ケアの目的
・口腔ケアの目的は主に3つあります
①「
誤嚥性肺炎の予防」
②「口腔機能低下の予防」
③「口腔乾燥症の予防」
口腔ケアには、「口の中を清潔に保つこと」「口腔機能を維持すること」の2つの意味があります。
口腔内を清潔に保つためにブラッシングをしたり、
機能維持のために唾液腺マッサージやリハビリ運動を行います。
~ 口腔ケアで使うもの ~
①
歯ブラシ
歯磨き粉を少量つけて、歯の汚れを落とします。
ブラシに汚れが多くつく場合は、ティッシュで拭ったり、水で洗ったりしながら
使います。
②
スポンジブラシ
水や洗口液で湿らせてから、粘膜の汚れを拭き取る。
歯が無い方は、粘膜にたくさん汚れがついているので気をつけましょう。
③
舌ブラシ
舌の表面についている汚れを落とします。
使い方は舌の奥から手前に引くように動かします。
④
歯間ブラシ
歯ブラシでは落とせない歯と歯の間の汚れを落とします。
水やジェルをつけて行うと滑りやすくなり使用がしやすいです。
⑤
保湿剤
乾燥している方が多いため、最後は保湿剤を塗ります。
⑥
コップ、ガーグルベースン
うがいの時に使用します。 うがいの時は、姿勢に気をつけて行ってください。
⑦
義歯用ブラシ
入れ歯についている汚れを落とします。
歯磨き粉をつけてしまうと、研磨材が義歯の表面を傷つけてしまい、
そこから細菌が繁殖しやすくなります。
清掃する際は、流水下で行いましょう。
その他にも様々な口腔ケアグッズがあります。
ご自身にあったものを使用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
~ 口腔ケアをするといいこと ~
* 口の中を刺激されて唾液の分泌が良くなる!
* 唾液が出るので食事がしやすくなる!
* キレイに歯磨きできるので虫歯や歯周病の予防になる!
* 細菌数が減るので誤嚥性肺炎のリスクが低くなる!
* 口を動かすことにより認知症の予防になる!
など、口腔ケアをすることは様々な病気の予防に繋がります。
実際に、「誤嚥性肺炎のリスクが口腔ケアを行うことにより半分に減少する」
という検査結果もあり、口腔ケアはそれほど重要なものと言えます。
ご自身で歯磨きをしていても、十分に磨けていない所が多くなるので、
ご家族や介護施設のスタッフ、歯科衛生士に仕上げ磨きをしてもらうことを
お勧めします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ご質問等ございましたら気軽にスタッフまでお声かけください。
-医療法人恵優会-
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