皆様こんにちは、いつも医療法人恵優会にご来院頂きありがとうございます。
今回は、治療に使用している器具の滅菌についてお話しさせて頂きたいと思います。
滅菌とは
「滅菌」・・・「滅」は「全滅」の「滅」。全ての菌(微生物やウイルスなど)を完全に死滅させ無菌状態にすること。微生物等はもちろん、たんぱく質レベルまで含めて完全に死滅させることをいいます。なので基本的に人体ではなく器具を対象とします。
歯科医療で使用する器具のほとんどは唾液や粘膜に触れ、血液にも触れる処置もあります。
当院で患者さんに使用する器具は、以下のように分類し滅菌又は消毒しています。
①皮膚や粘膜を穿通する器具は必ず滅菌
②粘膜と接触して使用する器具は滅菌または消毒
③正常な皮膚と接触して使用する器具は汚染の程度に応じて消毒または滅菌
使い捨てのもの以外熱やさびに強い器具はオートクレーブという機器で滅菌しています。
〈器具の滅菌までの流れ〉
器具の分別→洗浄(消毒)→超音波洗浄→乾燥→オートクレーブ滅菌
オートクレーブとは
高圧蒸気滅菌機と呼ばれ、高い圧力と高温で全ての細菌、ウイルスに有効です。微生物のたんぱく質を変性させ殺滅させます。短時間で確実な滅菌が可能で残留毒性がなく安全で経済的です。他の滅菌方法に比べ適応機材が多いのも特徴です。使用した器具は洗浄、乾燥後、滅菌パックに入れオートクレーブにかけ乾燥させてから保管します。滅菌物の有効期限は1ヶ月から6ヶ月です。
洗浄
使用した器具は分類し、スポンジやブラシでたんぱく質汚れを落とします。
超音波洗浄
洗浄した器具を超音波洗浄機にかけます。超音波により発生する小さな泡(キャビテーション効果)で、目に見えない細かい汚れを更に洗浄することができます。
使い捨てできるもの
手袋は患者さんごとに新しいものへ交換します。処置後は、汚染面に触れないよう破棄し手洗いをしています。
当院では「患者様が安心できる治療」、「信頼できる治療」を受けていただきたいという想いから様々な院内感染防止対策を実施しています。
患者さんにとって安全で安心な医療を提供するだけでなく、我々歯科医院スタッフの事故や感染を防いでいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
何か分からないことがございましたら、お近くのスタッフまでお気軽にお声かけ下さい。
宜しければ
(歯と全身の関係について)もご覧ください。
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