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糖尿病と歯科治療

2018.07.29 08:30:23

今のテーマは(糖尿病と歯科治療)についてです。

 

 

糖尿病と歯科治療


 

 

 

糖尿病とは...?


糖尿病とは、インスリンが不足したり、作用が低下したりすることで、血糖値が高くなる病気です。
インスリンは膵臓で作られ、血液中に含まれているブドウ糖を細胞に取り込む働きがあります。
インスリンが不足すると、食事をしても、細胞は飢餓状態になり、さまざまな悪影響が起こります。

 

 

糖尿病の問題点


 

・易感染性


細菌感染を起こしやすくなる状態のことです。
ケガや手術、虫さされなど、皮膚や粘膜に穴があいてしまうと、そこから細菌やウィルスが体内に入り込もうとします。その時に防いでくれるのが白血球などの免疫細胞です。
免疫細胞も、しっかり活動するためには栄養や酸素が必要ですが、これらが糖尿病のために不足してしまい、免疫細胞が十分に活動することが出来なくなります。
その結果、細菌などの病原微生物を防ぐことが出来なくなり、感染が生じやすくなります。



 


 

・創傷治癒遅延


治療後傷の治りが悪くなることです。
インスリンの産生量の不足や機能不全を起こすことで、細胞が必要とするだけの栄養や酸素を受け取ることが出来なくなるからです。

 

 

・神経障害


神経には、感覚を司る知覚神経と身体を動かす運動神経、そして身体の状態を制御する自律神経もあります。
糖尿病になるとこれらの神経にも悪影響が現れます。
知覚神経が障害されると、感覚が鈍くなります。この傾向は足において顕著に認められます。足に傷が出来ても気がつきにくくなり、創傷治癒遅延と相まって足が壊死してしまう原因のひとつになります。
運動神経も障害されると、筋肉の動きが悪くなり身体を動かすのが難しくなってしまいます。

 

 

 

糖尿病と歯科治療


糖尿病患者様の歯科治療には血液検査の値が必要な事が多いです。
直近のHbA1C(グリコヘモグロビン)の数値を見て治療内容を判断します。
HbA1cは過去1~2ヶ月の血糖値と相関しており、HbA1c≧6.5%が糖尿病の基準です。
高値だから治療できない、低値だから気にする必要がないという単純な考え方は間違いです。
必要な歯科治療の内容と侵襲度、炎症の程度、感染所見を歯科口腔外科の立場から総合的に評価し、HbA1Cだけでなく、他の検査所見の数値や服用薬剤の内容と照らし合わせ処置方針を立案していきます。

また、歯周病が進み、口全体に炎症が広がった状態を放置していると、感染した歯周組織から「TNF-α」(腫瘍壊死因子)という物質が分泌されます。
これがインスリンの働きを低下させて血糖を上げ糖尿病を発症させたり悪化させたりします。糖尿病の方は合併症がない方以上に歯周病治療に力を入れる必要があります。

治療中のリスクとして、発作(低血糖発作)がおきることがあります。
この場合、糖分摂取により改善しますので飴やジュースなどをお持ちになられたほうが望ましいでしょう。ご来院の時間帯は発作が起こりにくい食後の時間帯(例:朝一番、昼一番)でのご予約がよろしいかと思います。

 

持病があって歯科治療に不安をお持ちの方も、まずはどうかお気軽にご相談下さい。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

宜しければ こちら(歯科治療と骨粗鬆症について)もご覧ください。

 

 

 

 

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